鯔背な紳士とソールガード
本日は、兵庫県からお越しのH様がご来店。3年ほど前にも当店でご購入いただき、通販サイトのご利用経験もあるH様。いつも本当にありがとうございます(^○^)
ちょうど別件で名古屋にお越しだったそう。通販サイトでのセール広告をご覧いただいて、すぐに飛んできてくださいました(^○^)
綺麗に整えられた頭髪、麻混のジャケットとくるぶし丈のパンツ。足元にはチーニーのブラウン・コインローファー。めちゃくちゃかっこいい方で、男の僕でさえ見惚れてしまうほどでしたw
H様の目に止まったのは、ジョンロブのウィリアム。マーブル模様でお馴染みのミュージアムカーフ・ダークブラウン仕様。ムラ染がなんとも言えないオーラを放つ、ダブルモンクストラップです。
https://www.nextfocus.jp/fs/nextfocus/Dress_JOHN_LOBB/2000081502
もともと、ローファーをお探しだったそうで、ロペスがあったらいいなと思われていたそうですが、ウィリアムを目の前にして、だいぶ心が揺らいでいらっしゃいました(というか、あの感じは一目惚れでしたねw)
ダブルモンクは一足も持っておらず、履いてみたいとは思っていたそうですが、今までなかなかいいものに出会えなかったとのこと。
「ぜひお試しください(^ ^)」
とお声がけさせていただき、早速試着タイム。英サイズで、6hか7を履くことが多いとのことだったので、どちらのサイズもお試しいただいたところ、6hでドンズバピッタリ。
少しだけ甲高・幅広の足で、7000ラストに比べて多少ゆったりな9795ラストとの相性は抜群でしたo^
H様もそのフィット感にご満悦の様子。ロペスも同サイズがあったので履いていただきましたが、ウィリアムを履いた瞬間に完全に天秤が傾いたようで、今回はウィリアムをご購入いただきました(^○^)
靴磨きがお好きだというH様。
「なにかおすすめのケアグッズはありますか?」とご質問いただいたので、当店のメインブランドであるサフィールの棚にご案内。
いろいろとお話を聞いている中で、レザーソール仕様の革靴がお好きということをお伺いしたので「レザーソールのケアはどうされてます?」と切り込んでみました。
すると「ソールのケアなんてしたことないんだよね」とご返答。レザーソールは好きだけど、修理頻度の高さや、雨上がり後に履くことへの抵抗を感じていて、どうしたらいいかとお悩みだったそうです。
「だったら、ソールガード使ってみてください! これを使えば、ソールの乾燥を防げるので、かなり削れにくくなります。また、油分を充填することで、雨などの水分を吸い上げにくくするので、雨で濡れた後の急激な乾燥による割れやカビの発生を予防できます(^○^)」とご案内したところ
「そうなんだ∑(゚Д゚) 全然知らなかった…」とかなり驚かれていました。
ソールは、ある程度油分が入っている方が、削れにくいというのは、意外とご存じない方が多いです。乾燥してカチカチのものより、しっとりして柔らかいものの方が、削れにくいという理屈ですね。
分かりやすく言うと、カツオ節より生節の方が削りにくい(というか削れない)のと同じような感じです。
・・・。あんまり分かりやすくないか^^;
とりあえず、そういうことですm( )m
「また、ソールの柔軟性が上がるので、履き下ろしの時に塗っておくと、足返りが良くなって歩きやすくなります。ただ、新品のソールは表面がツルツルに仕上げてあってオイルがなかなか入らない場合があるので、一回そのまま履いて、ソールをある程度削った後に塗ってあげると効果的です!
ということもお話させていただき、
「帰ったら早速塗ってみるよ(^ ^)」
と、ソールガードも併せてご購入いただきました!
ソールガードを使うことで、H様の大好きな靴がもっともっと長く愛用してもらえると考えると、なんだかジーンと来ますねTT
お客様にとって最良の靴をご提案できるだけでなく、その靴を長く愛してもらうためのご提案もできるのがこの仕事。靴屋に就職して本当に良かったと思える瞬間でした(^ ^)
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